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zoom RSS 【766】 トレインビュー・ホテル(前編)

<<   作成日時 : 2017/02/02 06:50   >>

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近年は部屋から列車が見下ろせるホテルはトレインビュー・ホテルと言われ、鉄道ファンやお子さん同伴の旅行に使われます。予約時点でそういう宿泊プランで予約しておけば列車が見えるわけです。しかし基本的に私は列車に乗るばかりで、ホテルのサービス内容や景観とかは二の次であることが大半ですから、わざわざトレインビュー宿泊プランみたいな予約をしたことがありませんでした。
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一昨年、現在乗れる旧国鉄線を完乗した私は、もう列車に乗るばかりのプランはやめて、その年の12月に自家用車で家内と2人、ごく普通の一泊ドライブ旅で浜名湖に行きました。某予約サイトで浜名湖弁天島のホテルのプランを見比べていましたら、「浜名湖と大鳥居が見える」ということを売り物にしているらしいホテルを見つけました。そのホテルは私が30年前まで乗務でいつも行き来していた東海道本線沿いにありましたから、車窓から見て知っています。
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そのホテルでは、たぶん眺望がよくないほうの部屋を指定したプランを、「新幹線と湖西連峰が見える」プランとしてあり、積極的にトレインビューをアピールしているわけではなさそうでしたが、「浜名湖と大鳥居が見える」プランより同レベルの部屋であっても格安にされていました。弁天島では新幹線だけでなく東海道在来線が並行していますから、在来線も見えることは間違いありませんから、宿泊プランはこれだ!!。ということになりました。ちなみに上の湖と鳥居が写った画像は、宿泊客ならだれでも入れる展望露天風呂から撮影したものです。
で、ルームキーを渡された部屋からの眺望はと言えば、少しは浜名湖も見えましたし、夜はかなり遠くではありましたが浜松市内の夜景が見え、眼下には行きかう新幹線と在来線列車が眺められました。
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貨物列車の音が深夜でも聞こえるのが良いのか悪いのか、これはその人の鉄分次第で判断が分かれるところでしょうか。
このときは天気も良くて、朝起きると遠くにうっすらと富士山が眺められました。
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朝の弁天島駅に停車する東海道本線の列車、乗り降りする乗客、基本動作もキビキビと確実に励行されている車掌氏の様子も手に取るようにわかりました。
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思えば私が国鉄で車掌をしていた6年間は、毎日ではないものの定期的にこの駅で同じ仕事をしていたわけで、昔の仕事場をのぞき見しているようなものでした。駅の様子は、その頃とさほど変わったようには思えません。この弁天島駅のホームには国鉄時代から列車扱いの駅員は配置されてなくて、車掌自らが時刻と旅客の乗降終了を確認してドアを閉めて列車を発車させていましたから、列車到着から発車して駅を出ていくまでの動作も基本的には国鉄とほぼ同じです。何本もの列車が停車しては発車していく様子を部屋から眺めていましたが、どの列車の車掌氏も動画の同じシーンを繰り返し再生しているように忠実な基本動作でした。そして国鉄時代の私のいいかげんさを思い起こしたりもします…

国鉄時代と変わったのは車両で、あれから30年ですから無理もありません。宿泊したとき、東海道本線のローカル列車は211系・311系・313系に混じって、373系も見られました。
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並走する新幹線はさすがに「N」がない古い700系が格段に減っていて、たまに来ても高速なので、まともな写真が一枚も撮れずじまい。来るのはこういうのばかりでした。
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部屋の中では、普通の人には雑音に過ぎない列車の音がするたびに、どんな列車がやってきたのか気になって窓際に走り寄って外を見下ろしたり、かえって落ち着かないというのは、ある意味、贅沢な時間なのかもしれません。
そして1年後、つまり先々月、また自家用車で浜名湖を訪れ、今度は「浜名湖と大鳥居が見える」プランで、同じホテルに泊まってみました。もちろん景色は良いですが、線路とは反対側なのに、列車の音は小さいながらも聞こえます。どんな列車がやってきたのか気になっても見られないのは、少しストレスになります。
どんな絶景であっても、ずっと見つめていて飽きないわけではありませんし、逆につまらない風景であっても列車がそこに来ると、一時的に動きが加わり、その風景は列車を主役に据えた動画に生まれ変わります。それが良いのであって、そんな一瞬を手中にするべくカメラを向けたくなってしまうのは撮り鉄的本能なのかもしれません。
またこのホテルに来るとすれば、また「新幹線と湖西連峰が見える部屋」を選ぶように思います。


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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
昨年入院したときの病院は何本もの線路すぐそばなのに、汽笛さえ聞こえずガッカリでした。まあ普通の患者さんならそれでいいのですが。
私の職場は窓がありませんが、、お茶をお出しするくらいの打ち合わせになると応接対応のカフェスペースを使用するのですが、ここは新幹線まる見えで、私には仕事としては使い勝手が悪く、病院といい、鉄の観点は世間とはあべこべの感じが致します?
慰安旅行で弁天島駅斜め向かいの旅館というかホテルに泊まったことがあります。海側の部屋でしたが。チェックアウト後、鍵を返却していないことにホーム上で気づき、慌てて交差点を渡って戻っても電車には間に合いました。
新幹線で移動する時代、東海道在来線は意外と乗っていないことに今気づきました。弁天島-二川間は「はやぶさ」「あさかぜ」のA個室で二回と東京・大垣夜行Bグで4回、いずれも夜中に通過しただけの私の夜の高級路線となっております。
NAO
2017/02/02 13:31
しなの7号様 こんばんは。寒いですね。
私も20年ほど前に入院した病院は、線路の近くでした。それもJRと近鉄の並走区間。
当時からキハ75やキハ11が多い中、キハ58とキハ40の旧式国鉄気動車がリハビリ中の私のお目当てでした。
JR型の気動車はさほどでもないのですが、キハ58はエンジン音全開でその通過時刻になると、点滴の容器をぶら下げ、お気に入りの場所でキハ58ミュージックを聴きながら眺めていました。

2017/02/02 19:35
NAO様 こんばんは。
列車の音は、鉄分がある以上、どこであっても気になりますね。会議室、高架下の飲食店など、本来の目的があるのに、アタマの中がまったく違う世界に行ってしまい、支障が出てしまいます。
弁天島駅、実は乗降したことは一度もありません。そして東海道本線ではこの区間の優等列車に乗った記憶がありません。(フレートライナーを除きます。そして親に聞いた話では幼少時に80系準急東海に乗ったらしいのですが…。)
しなの7号
2017/02/02 20:18
天様 おはようございます。
昨年、家内が入院しまして、はからずもトレインビュー病室でした♪ なるべくEF64 1000重連貨物列車がくる時刻に見舞いに行くようにしていました。ほかに国鉄車両は来ませんので。
時計代わりになったのは、ほぼ毎時ほぼ決まった時刻に高速で通過する特急の音でした。
しなの7号
2017/02/03 07:47
しなの7号様、こんにちは。
恥ずかしながら『トレインビュー・ホテル』なる言葉は今回初めて知りました。これはお子さんは大喜び、テンション上がりますね。宿泊施設としては大々的にアピールして売り込んでも良いのではないでしょうか。下呂温泉には『鉄橋を渡る高山本線が望める絶景露天風呂』を売りにされるホテルがあるとか。
今から23年前、私は学生時代に友人と関西本線大河原駅構内にテントを張って1泊した事があります。(不法侵入・犯罪)当時の関西本線亀山〜加茂間は新鋭キハ120と急行色キハ58系がほぼ半々で運用に就いており、まだ味わい深さの残る区間でした。19時前後に大河原駅に到着した加茂行きキハ58(28?)の運転士さんからは『いい旅をしてるね〜ゆっくり泊まっていけや!』なんて声がかかり、嬉しく感じたものです。(普通なら、お前ら直ぐに出ていけ〜警察呼ぶぞ!ですが)今思えば、私のトレインビュー・ホテル体験でもありました。
はやたま速玉早玉
2017/02/03 12:04
お疲れ様です。私も特にトレインビューホテルのプランの予約はした事がないですが43歳の誕生日にJR四国のバースデー゚で四国に渡り土讃線と予土線の乗り継ぎで宇和島まで行き、ホームにいる列車の屋根が見えるホテルに泊まり興奮のあまりなかなか眠れなかったのを覚えています。今年も元日は元日おでかけ゚で乗り鉄したのですが米原駅でJR東海の313系を見る事ができました。最近Nではない700系新幹線になかなかお目にかかれないのは山陽新幹線エリアでも同じです。
鉄子おばさん
2017/02/03 21:23
はやたま速玉早玉様 こんばんは。
『トレインビュー・ホテル』で検索すると、それらしいプランが掛かってくると思います。
下呂温泉の〇〇館には子供連れで宿泊したことがあります。後編でその時の画像も1枚入れる予定です。

私が関西本線の荷物列車に乗務しているころには、まだ大河原駅には駅員がいて荷物の扱いもありました。
【476】思い出の乗務列車38:関西本線 225〜荷43列車(後篇)
http://shinano7gou.at.webry.info/201404/article_5.html
で、少し触れています。

亀山以西は風景も人もローカル色が濃くて優しい感じがしました。JR化後の関西本線にはキハ58+28のワンマン改造車が活躍しましたね。青春18きっぷで関西方面へ行き来するために数回利用しました。全部キハ120になってからは、関西方面へは東海道本線経由がメインになってしまい、関西本線経由からは足が遠のいてしまいました。
しなの7号
2017/02/03 22:21
鉄子おばさん様 こんばんは。
駅前のビジネスホテルでは、思いがけずトレインビューの部屋に当たることがありますね。後編(再来週を予定しています)では、そんなホテルからの画像をご覧いただこうと思います。
新幹線は世代交代がホントに早いですね。自分は今は亡き300系さえもJR世代の新型という感覚です。
しなの7号
2017/02/03 22:22
しなの7号様、こんばんは。
【476】思い出の乗務列車38:関西本線225〜荷43列車(後篇)、拝見致しました。
荷物扱いが健在であった頃の国鉄大河原駅に行きたかったですね…
笠置〜大河原の一部区間は関西本線、東海自然歩道そして木津川がぴったりくっついて並行しています。大河原駅で宿泊した日、東海自然歩道を笠置から大河原に向けて歩いておりました。しばらく進むと目の前にあの年季の入った鉄橋が現れ、友人ともども『おおー!』と叫んだものです。橋脚もレンガ造り、かなりの強者、国鉄色国鉄型気動車、荷物列車がドンピシャお似合いですが今は昔。キハ120のみの運用は残念ですが、末永く活躍してほしいです( ^∀^)
東海自然歩道と別れて大河原駅に近づくと木津川に架かる沈下橋もあり、絶景とは言えませんが素朴な風景が連続、徒歩移動が愉しい区間でした。
春になれば23年振りに再訪しようとおもいます。(大河原→笠置の逆ルート採用、〆は笠置の温泉)
はやたま速玉早玉
2017/02/05 21:28
はやたま速玉早玉様 こんにちは。
夏の暑い盛りに、荷43列車で大河原まで来ると夕暮れで、涼しげな川風が吹きホッと一息という感じがしました。古い鉄橋で木津川を渡って、笠置は春には桜が咲いていいところでした。
笠置の温泉には「清酒ん18きっぷの旅」で9年前に一度行っていますよ。

名古屋―関西本線―伊賀上野―タクシー(上野城)上野市―伊賀上野―笠置(わかさぎ温泉)―法隆寺(法隆寺)―関西本線―名古屋
しなの7号
2017/02/06 15:19

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