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zoom RSS 【774】 保存された駅

<<   作成日時 : 2017/03/02 06:40   >>

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功績があった車両が保存されるように、駅舎や駅名標が保存されているケースがあります。東京駅や門司港駅のように実際に駅としての機能を維持しながら保存されている駅舎もあるのですが、今回は駅としての機能を失ったけれども保存されている駅や駅名標などをいくつかご覧いただこうと思います。
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上段:北海道のJR北海道 旧「室蘭駅舎」(2004年9月訪問)
下段:沖縄県の沖縄県営鉄道「与那原駅舎」(2014年10月訪問)

室蘭駅は平成9年に駅舎が1.1km東側に移転新築され、北海道内の駅舎の中では最古の木造建築物であった旧駅舎は解体さることなく保存され、現在は観光案内所として使用されているとのことです。
与那原駅舎は戦災で破壊されていますので、復元駅舎であって保存駅舎とは言えませんが、わずかに残った躯体が、戦後に補修改築されて建物の一部として使用されていたので、この復元駅舎がある場所には本物の駅舎のコンクリート柱がそのまま残してあるといいます。現在は軽便与那原駅舎展示資料館として公開されていますが、私が訪問したのはオープン前で、復元駅舎の新築工事は完成していたように見えましたが、外構工事中のため立入ができませんでした。

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上段:京都府の京都鉄道博物館にある旧「二条駅舎」(2016年7月訪問)
下段:滋賀県の長浜鉄道スクエアにある旧「長浜駅舎」(2007年9月訪問)

旧二条駅舎は、山陰本線の高架化まで使用されていたもので、現在は博物館のミュージアムショップと出口になっています。
旧「長浜駅舎」は、現存する日本最古の駅舎とのこと。「東海道本線の駅」で、ここからは琵琶湖上を連絡船で大津までを結んでいたと言われても信じがたいのですが、まさにこの駅は連絡船との接続駅であったわけです。

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旧国鉄大社線大社駅舎(2015年5月訪問)

大正時代の建築で、1990年に旧国鉄から営業を引き継いだJR西日本の大社線が廃止されたあと、駅舎だけでなくプラットホームや線路など駅構内がそのままの姿で保存されていることが、駅舎だけでなく鉄道施設としての駅を味わえる貴重な場所だと感じました。

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旧名古屋鉄道美濃駅舎(2015年10月訪問)

1999年に名鉄美濃町線新関〜美濃間が廃止されたあとに残る駅舎です。旧大社駅に比べずっと規模は小さいですが、大正期の建物であり、終点駅としての一通りの設備を残しており、車両の展示もあります。画像に写っているのは段ボールで作られた展示物です。

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鉄道駅としての使命を終えた後にバスターミナルとして利用されている駅舎の例を1つ。
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旧国鉄広尾線の終点広尾駅舎

1987年の路線廃止後、駅跡は「広尾町鉄道記念館」となって、駅舎はバスターミナルとして機能していました。私が訪問したのは2004年9月で、日高本線の苫小牧から様似まで乗ってから、連絡するえりも岬経由のJRバスでここまで来ました。帯広行の十勝バスに乗り継ぐため乗車券をこの駅舎の出札窓口で買ったところ、出てきたのは硬券でした。発行個所は「広尾」となっていて「駅」の字はありませんでした。
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最後に、廃線になった鉄道の終着駅所在地にある郷土館に駅名標と車両が保存されているケースを一つ。
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愛知県の奥三河郷土館

豊橋鉄道田口線「三河田口」の駅名標と電車が保存展示されています。車両の中にも鉄道関係の資料が展示公開されています。
三河田口駅舎は、1968年の鉄道廃止後も長い間解体されることなく現地にそのまま放置され、1997年に私が訪問した時には相当ひどい傷み方ではありましたが、何とか建物としての形を保っていましたが、その後朽ち果てて倒壊したらしいです。
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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。
このなかの駅舎で私が幼少のとき、改札前に停車していた貨物牽引蒸機が汽笛一声、泣き叫びながら待合室を走り回っていたのを思い出しました。母は私がまさかテツになるとは思わなかったようです。
これからは近代的な駅舎が増えてゆくと思いますが、保存の候補に挙がるのはどれだけあるのでしょうか。
十勝バスの切符で思い出すのは、帯広発行の愛国から幸福ゆき硬券を何かの鉄道誌で見たことがあり、便乗商法にも思えましたが、実態としては券の発行は別として、こちらの輸送量の方が多かったのかも知れません。以前、拙ブログで書きましたが、NHK連続ドラマ 幸福駅周辺のオープニングでは都会からやって来た主人公はバスで愛国駅を訪問していましたし、夕刻に女子大生と思しきグループがやって来たとき、助役氏は列車は本数が少ないのでバスになさい、なんてセリフでした。

NAO
2017/03/02 18:08
NAO様 こんばんは。
現役の主要駅は、すでに個性のない機能重視の建築になっている駅がほとんどですが、一般市民が日常的に利用したものに価値を見出されて小規模な駅舎はじめ隧道や橋梁といった建築物や鉄道施設が登録有形文化財として登録された例はけっこうあるようです。
そういう文化財を各駅停車に乗ってゆっくり眺めてきたいものです。
幸福駅はブームの火付け役になった「新日本紀行」で、列車が着いて古い駅名標が写るシーンが何度も再放映されているので印象に残っています。観光用に遺された幸福駅舎は、老朽化のため近年建て替えられたらしいです。
しなの7号
2017/03/02 20:25
しなの7号様こんばんは
保存駅舎良いですね
現実に使われ続けるのが最高ですが
そうもいかないのでしょうね
駅舎の橋上駅化が成されると旧駅舎はほぼ壊滅していますね
因みに私の好きな駅舎は岩徳線西岩国駅
これは建物も保存されて現役だと思います
もとは山陽本線岩国駅を名乗っていただけに威厳があります
そして同じく山陽本線加古川駅
これは解体されたそうですが幹線の木造建築でした
現役時に一度見ました
そして東海道本線熱田駅駅舎
昭和53年頃に建て替えられた先代の駅舎ですが
なかなか写真も無いですね
コンコースに大きな鳥ケージがあったのが思い出されます

番外ですが
KATOの地上駅舎が好きです
元ネタは東海道本線大磯駅らしいです
と言うかそのものです
2種類あつ瓦ですが緑より赤い瓦の方がバッチリ

ヒデヨシ
2017/03/02 20:54
ヒデヨシ様 こんばんは。
岩徳線西岩国駅には降りたことがありませんが3回通ったことがあり、列車に乗っていてもこの駅舎は気になりますので、列車の中から改札口付近の写真を撮ったことがあります。やはり降りて正面から見ておかないとダメですが、特徴ある窓なんかは写っていました。旧加古川駅舎は見たこともないし、旧熱田駅舎も荷扱時代に乗務してたはずなのに記録していません(;´Д`)
量産される模型の駅舎も実物を模してあるのですか。GMの木造駅舎を組んだことがありますが、記事中の三河田口駅によく似た雰囲気が漂います。
しなの7号
2017/03/02 21:44
しなの7号様、こんにちは。
ヒデヨシ様のコメントに重複しますが、現役で使われ続けて欲しいですね。山陰線二条駅が高架駅に生まれ変わった際に画像の駅舎は現役引退しておりますが、この駅舎を現役で残しつつリニューアルできなかったものか、残念だなぁとおもいます。保存の手間、維持費用の問題は発生しますが『温故知新』の精神で一工夫して維持して頂ければ、より一層魅力を感じ、なおかつ愛着も湧くのでは。日本人はどうも古いモノを活かす事がヘタクソなようです。
しかしながら、このように駅舎が保存されている事は大変喜ばしいですし、永遠に残して頂きたくおもいます。
はやたま速玉早玉
2017/03/03 11:55
はやたま速玉早玉様 こんにちは。
駅は公共施設ですので、保存の手間、維持費用の問題以外にも、たとえば耐震補強などの莫大な費用も必要でしょうから、現役のまま使用するにはハードルが高くなるのでしょうか。それにしても、この国の国民性なのか文化レベルというのか知りませんが、新しいものや合理的なものを求めるあまり、モノを大切に長く使おうという思想に欠け、大切なものを失ってきたと思いますね。
しなの7号
2017/03/04 16:28

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