昭和の鉄道員ブログ

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zoom RSS 【958】 改めたい放送(国鉄時代のテキストより)

<<   作成日時 : 2019/02/11 06:00   >>

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国鉄時代のテキストに書かれていたことについて連載しています。
改めたい放送例が書かれており、どうすればよいかが書かれています。以下、抜粋です。

<左:改めたいことば→右:適切なことば>
 公衆電報→電 報
 陸 橋→ 橋
 着発線→のりば(又は〇番ホーム)
 余 席→座席がある
 接 続→連 絡
 解 放→切りはなす
 増 結→つなぐ・つける
 運転休止→運転しない・運転をやめる
 踏切障害→踏切事故
 国鉄自動車→国鉄バス
 110分→1時間50分


以上は、部内用語や専門用語なので、ことばにすると伝わりにくいということでしょうか。他にも、

 にて→で
 より→から
 お越しください→おいでください
 清掃→そうじ
 たいへんながらく→たいへん(長らくは使わない)
 悪いこと→よくないこと

などと、私には説明できませんが口語体の日本語としてのあり方みたいなことでしょうか。果たして自分がどこまで忠実だったかは、何とも言えません。

「着発線」という言葉が上に出てきましたが、着発線を表すことばは、「乗り場、ホーム、〇番線、〇番乗り場、上り線、下り線」とたくさんあるわけですが、放送では「乗り場、又は〇番ホーム」に統一したほうがよいと思われるということのようです。ほかにも、

◆「〇〇行、急行□□」「急行〇〇行、□□」などと表現のしかたはいくつかあるが「急行□□ 〇〇行」
下の例ですと、「特急やくも 松江行」となります。行先字幕も、その順番に合わせてあるようですね。
画像

◆次駅名の通告は、「次の停車駅は〇〇でございます」としないで、普通列車なら「次は〇〇です」快速以上は「次の停車駅は〇〇です」

このように統一するとよいとしながらも、ことばは生き物だから、時と場合によっては違ったことばを使った方がぴったりすることもあるので、なお研究しましょうとされていました。さらに文章としての改めたい放送例が掲載されていました。

<改めたい放送1>
「〇〇さん、いらっしゃいましたら、××さんが△△でお待ちしております。」
・「いらっしゃいましたら」は不要。「お待ちしております」は待っている人に対して失礼な言い方
→「〇〇さん、△△で××さんがお待ちです」

<改めたい放送2>
「急行券のない方はご乗車できません」
・「乗車できない」のではなく購入していただくよう案内する
→「急行券をご用意ください」又は「お求めください」

画像
画像

<改めたい放送3>
「のちほど車掌が車内をまわりますから…」
・「まわります」が気になる。グルグル回るというような印象を受ける。
→「車内にまいりますから」又は「車掌がおじゃましますので」

<改めたい放送4>
「みなさん、次の停車駅は〇〇です。お出口は進行方向右側です。」
・停車駅の案内ごとに「みなさん」と呼びかけられては、その駅に関係のないお客様はたまりません。「みなさん」と予告ことば使うのは始発、接続駅、終点くらいでよい。
→「次は〇〇、〇〇 出口は右側です」

これに類することで、先週の記事で書いた、
「停車駅、到着時刻、列車の編成などの案内放送をするときは「〇〇についてご案内いたします」の例により最初に見出しをつける。」
ということと関係がありそうです。「みなさん」という呼びかけも、「〇〇についてご案内いたします」という見出しも、乗客全員に聴いてほしい場面で使うようにとされています。
先日、「放送用のオルゴールの使用方についての決め事はあったのでしょうか?」というコメントを頂戴しましたが、私はそのへんのところは知りません。この例から類推すると、放送用のオルゴールを使用するシーンとも連動しているように思えます。いちいち停車駅が近づくたび、オルゴールを鳴らして案内放送をしていては、「その駅に関係のないお客様はたまりません。」ということになりましょうから、始発と終点、そして乗り換え客の多いターミナル駅にオルゴールを使用するのが妥当だろうというのが私の考えです。

<改めたい放送5>
「急行〇〇号を待合せますので、しばらくの間ごしんぼう願います」
・要点を具体的に
→「急行〇〇号待ち合わせのため、およそ〇分止まります」又は「およそ〇分お待ちください」

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<改めたい放送6>
「お願いをいたします」「ご案内をいたします」「お呼び出しをいたします」など
・間に「を」をはさむのは話しことばとして適当でない。
→「お願いします(いたします)」など

<改めたい放送7>
「皆さんにご注意申し上げます。最近、駅や車内での盗難が…」
・注意するのではない。こちらから旅客にお願いする。
→「皆さんにお願いします。最近、駅や車内での盗難が…」

<改めたい放送8>
「次の〇〇では最前部1両と最後部1両は、ホームにかかりませんのでご注意願います」
・旅客は自分の乗車位置がわからない。従って最前部とか最後部とか漢語で放送されるとよけい混乱する。
→「次の〇〇では、一番前の車〇号車と一番後ろの車〇号車は、ホームへかかりません。(ご乗車の車の番号は入口ドアの上に数字で表示してあります)」

<改めたい放送9>
「〇〇線は〇時〇分発〇〇行、橋を渡って〇番線から連絡です。」
・文章と放送とは別で、聞いていると意味が解らない。お客様の乗換順序に案内する。
→「〇〇方面にお乗換えの方は階段を上がって〇番のりばです。〇時〇分発〇〇行に連絡です」

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<改めたい放送10>
「地下道を渡って〇番のりばへお越しください。」「前のほうの階段をお渡りください」
・地下道や階段を「渡る」とはいわない。
→「地下道を通って〇番のりばへおいでください。」「前のほうの階段をおあがりください」

画像

<改めたい放送11>
「まもなく、この列車の終着駅〇〇でございます」
・無駄な用語は使わない。
→「まもなく終点〇〇です」


なるほどと納得させる例があると思えば、くだらないようなことも列挙されていましたが、列車に乗って肉声の車内放送に耳を傾けたとき、プロの車掌さんがどのようなことに注意して放送しておられるか聞いてみるのも一興です。

最近の私は、地元JR以外に乗車する機会があまりないのですが、10年くらい前までは、全国の鉄道に乗る機会がありました。国鉄時代には、個人ごとに特徴があったように思いますが、きちんとしたマニュアルが整備されたのか、車掌個人の個性は出にくい代わりに、鉄道会社ごとの特徴が出てくるようになったと思いました。鉄道会社によって、強調される内容がちがい、それぞれの鉄道会社なりの事情や方針が反映されているようです。












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コメント(20件)

内 容 ニックネーム/日時
しなの7号様、こんにちは。
喫煙比率が高かった頃での禁煙区間車内放送では、「おタバコはしばらくご辛抱願います」というのを何度か聞いた覚えがあります。
料金が必要な列車が増えた現在では、「(各種料金)〜券の無い方はご乗車出来ません」と、「予め〜券をお求め下さい」は使い分けておられるのでしょうね。空席が無さそうな列車入線前に、「お求め下さい」とやって別の苦情になってもいけないでしょうから。
オルゴールの取り決めは無かったのですねえ。好きな車内ジングルが流れる地元私鉄特急でも、朝のラッシュ時はジングルの代わりに「おはようございます」のコメントが挿入されていますが、混雑時乗客への配慮なのかもしれません。

NAO
2019/02/11 11:06
はじめまして。
元国鉄職員だったしなの7号さんの記事をいつも大変興味深く拝読させていただいております。

私が生まれたのは1990年ですので、JRになってからの鉄道しか知りませんが、子供の頃は国鉄の匂いがする列車が普通に走っていて、あの無骨な感じが好きでした。

さて九州の在来線特急は例えば「この列車は長崎行特急かもめ23号です」というように、始めに行き先、次に列車名の順番で放送されます。

新幹線は山陽新幹線からの乗り入れがある関係なのか、「この電車はさくら号鹿児島中央行です」と列車名、行き先の順で放送されます。

英語の放送でも
「This is The KAMOME Limited Exspress bound for Nagasaki.」と言うように列車名、行き先の順番です。

九州の在来線特急の放送の順番は、ちょっとおかしいのでは?と思いますが、山陽新幹線から乗り換えた在来線特急の放送を聞くと、何だか「九州に帰ってきた」というように感じます。

日頃私は車内放送にはそれほど耳を傾けて聞いている訳ではありませんが、この記事を拝読して、国鉄時代の車掌さんは乗客に案内放送に耳を傾けてもらい、間違いやトラブルのない安全な旅行を楽しんでもらおうと工夫されているのだな、と思いました(先日の急行赤倉号の車掌さんも乗客の注意を引くように、また聞きやすいように工夫されているのだな、と感じました)

今のマニュアル化された放送や自動放送よりも、それぞれ車掌さんの個性ある放送のほうが親しみが湧きます。

もし、しなの7号さんがなされた車内放送の録音テープなどが残っていたら聞いてみたいです^^
九州の鉄子さん
2019/02/11 13:34
NAO様 こんばんは。
かつては、禁煙区間に限らず混雑時や遅延時の放送などでも「ご辛抱」という言葉を使いましたが、近年、「辛抱」の言葉自体をあまり使わなくなったと思います。乗客に「辛抱しろ」というのは適当でないからではないでしょうか。「今の若いもんは辛抱が足らん!」などと昔は言われたもんですけど、私の周りでそんなこと言う人はいません。

「〜券の無い方はご乗車出来ません」と、「予め〜券をお求め下さい」は使い分ける例があるのでしょうか? 料金が必要な列車に乗る機会がない18乞食の私にはわかりませんが、個人的には、危険を伴うような行為を除き、乗客には「辛抱」のように強制したり禁止する強い表現での案内は適当でないと思いますが、本文最後に書いたとおり、鉄道会社によって強調される内容がちがい、それぞれの鉄道会社なりの事情や方針が反映されているのかもしれません。

オルゴールの使用方については、決め事がなかったとは申しておりません。本文に書いたとおりで、決め事があったのかどうか私が知らないだけで類推して書いたことです。紛らわしい書き方ですみませんでした。
しなの7号
2019/02/11 19:35
九州の鉄子さん様 
ご覧いただきましてありがとうございます。
平成のお生まれで国鉄世代でないとのことなのに、国鉄の匂いがする列車がお好きだったとのことで、うれしく思います。

九州の列車では、行先・列車名の順番で放送されるとのことですが、よく気付かれましたね。そう言われてみれば…ということで、思い当たったは高校生のころ、まだ蒸気機関車がいた1973年の九州の急行「かいもん3号」(鹿児島発門司港行)で、行先・列車名の順番で放送される、つまりここに書いた国鉄のテキストどおりではありませんでした。
さらに、国鉄で専務車掌をしていた1985年にも九州に行っており、特急「みどり」、特急「にちりん」特急「有明」でも同様でした。(このコメントを書くにあたって、以上の列車名を挙げた列車の車内放送の録音を全部再生して確認しましたので間違いございません。)
と、いうことは、九州では国鉄時代からこれが標準だったと考えてよろしいかと思われ、JR九州が会社として指導したわけではなさそうです。JR九州の特急列車での録音もいくつか聴いてみましたが、おっしゃるとおりで、「〇〇ゆき特急□□」というように、行先と列車名の間を開けずに続けて、一つの言葉のようにしゃべっておられるようですね。
(続きます)
しなの7号
2019/02/11 19:36
(続きです)
それでも、いろいろ聴いている中で、1997年に乗った787系「特急つばめ」の客室乗務員さんの放送は「特急つばめ4号博多行にご乗車いただきまして〜」でした。この放送は、私がYoutubeにアップしていますので、
【693】鉄旅1994年7月「787系つばめ・熊本のキハ52・豊肥本線」
https://shinano7gou.at.webry.info/201606/article_2.html
からお聴きいただけますので、よろしければ再生してみてください。ビュフェ車なども連結され、熊本市内の案内も入りますので、今の新幹線とは一味違います。

国鉄時代から、行先・列車名の順番で放送する例は、九州だけでなく西日本方面にはあるような印象を受けます。こうした言い回しの違いは、国鉄時代から「ドアが閉まります。ご注意ください」と「閉まるドアにご注意ください」のように地域や会社によって違うようです。

JRになってから特急「富士」で九州に行ったとき、下関を出てから「関門トンネルを出ますと九州、門司でございます」と放送が入りました。「九州」と加えられるだけで、旅人はいよいよ九州だと旅情が湧き、お帰りになる方は、ああ故郷に帰ってきたなと感じられるものでしょう。一気に目的地にストンと降り立つ航空機は速くて便利ですが、こういう味わいは列車の旅の良さだといつも思います。そして、わずかなことでも工夫や想いを乗せた肉声放送には自動放送にはない良さがあります。
自分の車内放送の録音はありません。本人が知らないだけでネット上にあったらはずかしいなあ。
しなの7号
2019/02/11 19:36
 私のブログに書いたことですが,先を行く列車が線路に置かれた自転車にぶつかった事故のあおりで私の乗っていた列車が止まった際に「・・・衝撃がありました。」という放送が気になりました。
 JR東海の「次に止まりますのは,〇〇に止まります。」というのは,日本語として×なので非常に気になります。
abesan11
2019/02/11 20:05
abesan11様
「列車が〇〇と衝撃」の類は今はよく使われます。国鉄時代にはなかった表現です。事実の伝え方として間違っていないし、例えば「人身事故が」というより生々しくなくてよいとも言えますが、適当なのかどうかは意見に個人差があろうかと思いますし、会社によっても違うと思われます。私はJR東海で「次に止まりますのは,〇〇に止まります。」というのは聞いたことがなく、文法上もおかしいですが、私自身在職中に、中途半端に聴いている乗客にも次はどこに止まるのか認識していただくため、ほぼ同じような言い回しを「文法上誤りであることを承知で」自己判断で、通過駅がある快速列車で結構やっていました。紙などに書いた文章と違って、その場で過去に過ぎ去ってしまい聴き返すことができない音声という伝達手段の場合は、ハッと気付いたときから聴いても〇〇駅に止まるのだとわかることがいちばん必要だと思ったからです。
しなの7号
2019/02/11 20:31
しなの7号さん

ご返信頂きましてありがとうございます。
早速過去記事の787系の女性乗務員さんの放送を聞かせて頂きまして、「ああ、そうだったよね」と思いました。

昨年に「ゆふいんの森」に乗車したときの女性アテンドさんの放送が「この列車は特急ゆふいんの森○○号、博多行です」だったことを思い出しました。
(幼稚園生の娘と一緒でしたので、娘の車内の様子を撮ったビデオを確認して、女性乗務員さんの音声が入っていたのを確認しました)

他のD&S列車でも女性客室乗務員さんは、このような「列車名→行き先」のアナウンスをするようだったと思います。
きっとJR九州では、女性乗務員さんにはこのように放送するように教育をしたのでしょうね。
(女性乗務員さんは新幹線にも乗務するので、この列車名→行き先の順番は統一しているのかもしれませんが)

しなの7号さんから国鉄の時代の九州の列車車内放送が「行き先→列車名」だったということを伺って、九州では国鉄時代から綿々と受け継がれてきた伝統がJRになってもそのまま新しい世代の職員に受け継がれた、ということなのでしょうね。
そう思うと、何だかJR九州の車内放送にとっても親しみを覚えました。

私は鉄道大好きなのですが、まだまだ男性の趣味の世界で敷居が高く感じることが多くあります。
最近は鉄子さんもママ鉄さんもときどき見かけ、中にはお友達になる人もいますが、でもまだ絶対数は少ないです。
でもやっぱり電車は好きで、もっともっと鉄道のことが知りたい、と思います。

実は私はしなの7号さんのブログは、大学在学中から愛読させていただいて、かれこれ5、6年くらい前からの隠れファンです。
今日は思い切って初めてコメントしてみました。
これからもよろしくおねがいします。
九州の鉄子さん
2019/02/11 22:53
初めて投稿します。
私は関西在住ですが、最近気になる放送は「快速○○行の発車です」
これがどうも気になります。「発車します」が正しいと思うのですが(もちろん発車しますを使う方もいらっしゃいます)、最近の風潮なんでしょうか。
後は、「この電車は途中、○○駅まで先着します」という言い回しを「○○駅まで早くなります」と放送する方。これを聞くと国鉄という感じがします。実際、国鉄時代の大阪駅はこの表現で自動放送していました。正しいがどうかは別にして、私は「早くなります」が好きです(笑)
追手気堀
2019/02/12 08:01
九州の鉄子さん様
今回はご投稿ありがとうございました。同じ国に暮らしていながら、違う地域に住む違う世代の方からのご投稿をきっかけに、見過ごしていた昭和の録音を聴きなおし、以来続く伝統の一片を再認識いたしました。

私が若い頃そうだったように、雑誌から得る車両や列車のスペックがどうだとか情報を仕入れたり、どれだけ撮ったとか乗ったとか、鉄道趣味は獲物を漁るオス的な分野が多いせいで、男女比率が極端に違ったように思えます。しかし、こうした車内放送のように、時代や地域ごとに伝統や文化が違っていることを調べたり味わったりするのも鉄道趣味の一分野で、近年はそんな方面に興味の対象が移っています。このところ産業遺産が各地で注目されるようになり、ただの廃墟としての価値しか認められなかったものが陽の目を見る例が増えました。鉄道遺産もその一つですし、その伝統を今に伝えている生き残った鉄道を楽しむという点においては、男女比率はさほど変わらないのではないでしょうか。鉄道趣味が世代・性別を超えてメジャーな趣味として定着し、また鉄道自体が一般の国民から基幹の交通機関として認められ定着するといいなあと常々思っております。
そして、60代とは違う、お若い世代の違った視点でのご意見をお聞かせいただければと思っております。
しなの7号
2019/02/12 11:06
追手気堀様
ご投稿ありがとうございます。
まったくの私見ですが、「〜の発車です」は「〜の発車“時刻”です」の省略形でしょうか。「発車します」は「“〜が”発車します」なのでしょうから、「発車します」のほうが直接的で自然に思えますね。
そういう私が自分で文章を書いていてよくやるのが「〜の」の多用で、なるべく気を付けていますが、無意識に出てしまいます。
「先着」は文字で書けば意味が解りますが、話し言葉では伝わりにくいですね。「早くなります」なら確実に乗客に伝わると考えます。JR東海の駅の自動放送では「〇〇までこの列車が先にまいります」です。(また「〜の」の多用が出た)
しなの7号
2019/02/12 11:10
北陸本線・湖西線上り敦賀・大津京(西大津)・山科方面から特急で帰る時に、山科駅前後で京都駅での乗換案内が長くなった末に、「トンネルを抜けると京都駅に着きます」でうまく放送を止めるのは技量を感じました。
唐獅子
2019/02/12 18:32
唐獅子様 前後に長いトンネルがありますから、限られた時間内でピタッと収めたいですね。決め台詞がナイスです。
しなの7号
2019/02/12 20:15
こんばんは。いつも拝見していましたが、初めてコメントします。
私は特急乗務を含むとある車掌区に所属しており、乗客と関わる頻度が極めて高く、車内放送の重要性を日々感じております。日々の放送で何より大切だと思っているのは「乗客は鉄道に対して何の知識もない」という意識を持つことです。乗客から受ける質問の内容は、鉄道好き故に車掌になった私には到底理解出来ないような内容が多くあります。これを踏まえて「平たく、口語で、簡潔に」放送文を考えております。
他の方のコメントにもありましたが、「急行券をお求めください」という言い回しでは、急行券が何かわからない乗客には伝わりません。私は「この列車への乗車には、乗車券・定期券の他、追加料金として特急券を購入する必要があります。特急券をお持ちでない方は乗車できませんのでご注意ください」のように放送しています。こうすることにより、乗客は「なるほど、追加料金が必要なのか」と、わかるのではないか…と私なりに考えております。

列車名→行先の順に放送する会社・車掌が多い中、私は行先→列車名の順に放送しています。自分の行き先は分かっていても、乗る列車の愛称はおろか種別すらわからない乗客が多いと感じるからです。又、現代では上下の列車名が同一の為、先に行先を述べた方が乗客に行先を印象付けることができ、誤乗の抑制になる…と思っています。

長文になりましたが、今後も大先輩の貴重な情報・お考えを参考に鉄道の未来に貢献したいとおもいます。是非ご意見もお願いいたします。
風に舞うノリホ
2019/02/14 03:25
風に舞うノリホ様 いつもご覧いただきありがとうございます。
現役で乗務されておられる方に、30年以上も前に引退した者が意見を述べることなどおこがましい限りですが、時代が変わっても車内放送をするにあたって、考え方として変わらないことは多いと思います。
ここに掲げた国鉄のテキストには、「昭和53年7月一部改訂」とありますが、例の「60がらみのおじいさんが振り分け荷物云々」の例から察するに、もともと昭和30年代前半あたりに作成され、規定にそぐわなくなった部分だけを訂正したものではないかと思われます。そのなかに、「耳で聞いてすぐわかる放送にするために気を付けること」が、いくつか列挙され、たとえば、「難しい言葉、専門用語、鉄道用語、同じ発音で意味がちがってとられる言葉を避ける」「主語は先に、文章は短く簡潔に」「文語体を混同しない」という内容が書かれ、貴殿のおっしゃる「平たく、口語で、簡潔に」と同じ意味のことが書かれています。いつになってもこういうことは変わりません。そのなかに、「話の内容は、お客さまにわかりやすい順序で(13才程度の知識でわかる文案とする)」ということも書かれており、つまり中学生程度でわかる内容ということになりましょうか。ただし「60歳がおじいさん」の時代のことですから、今なら小学校高学年くらいでほぼ理解できる内容が望ましいように思えます。
(続きます)
しなの7号
2019/02/14 16:19
(続きです)
このテキストには、急行券について、車内放送でなく「駅の放送」として次のような文例が書かれています。
「この列車は急行〇〇号〇〇行です。お乗りの方は急行券をご用意願います。急行券をお持ちにならない方はお乗りになってから車掌からお求めください。」とあります。そこには付記があり「『急行券がないと乗れません』という放送は避け、急行券が必要であることと購入方法を案内すること。(ホームで臨時に急行券を発売するときはその場所など)」とされています。
(続きます)
しなの7号
2019/02/14 16:21
(続きです)
列車名と行先の順番の件は、本文に書いたように「統一するとよいとしながらも、ことばは生き物だから、時と場合によっては違ったことばを使った方がぴったりすることもあるので、なお研究しましょう」ということなので、実態に合わなくなれば研究したうえで統一すればよいのだと思います。時と場合・・・私が考える一例としては、同一ホームで上下両方向に同一列車名の列車が着発する駅などは、行先が重要になりましょうし、同一方向の急行と普通列車が高い頻度で発着する駅では列車種別・列車名が重要でしょう。つまり、こういう部分においては、実態に合わせて「統一」した方がよいという意味に受け取れます。
私見になりますが、このテキストが作られた時代は、たとえば関西から松江に行くとすればと言えば、山陰、福知山、伯備線など経路が違う直通列車が複数あったでしょうし、直通普通列車もあったのですから、列車名は経由線区までも示していたわけで、途中駅での下車客のことも考慮すると案内として伝えるべき意義も大きく、「特急やくも松江行」すなわち「伯備線経由の特急松江行」という意味合いもあったのではないでしょうか。

近年の車内放送について思ったことは、また改めて記事にします。こうして一見些細なことでも考えて乗客のため、明日の鉄道のために努力されておられる車掌さんがおられることを頼もしく思っています。
P.S
なんか情景が浮かぶHNですね。あ〜飛んでっちゃった〜
しなの7号
2019/02/14 16:21
貴重なご意見をありがとうございました。また、返信が遅くなり申し訳ありません。
全て参考になる内容でしたが、「ことばは生き物」という言葉には特に考えさせられるものがありました。私の会社では「マニュアルにない放送を行って苦情が入ったり問題が発生しても、管理者方で車掌を擁護できない」などと言われており、マニュアルから逸した放送をする車掌は管理者によく思われていません。(変なことですが、列車遅延時に遅延を知らせる放送を行う駅も指定されています。)
しかし、列車や乗客は日々違うので、昨日も今日も全く同じ放送では通用しない…と心得て、車内の様子を察して臨機に放送すべきだと私は考えており、実際毎日少しずつ放送する内容や言い回しは変化しています。
(続く)
風に舞うノリホ
2019/03/14 22:45
急行券については、自社のマニュアルにも指導にも「乗れません」という表現は避けるように言われています。国鉄のテキストの内容も参考にまた検討したいと思います。

今でも「××線経由○○行き」と放送する車掌はいますが、他経路で運転する同名列車が無い現代ではこれこそ時代にそぐわないのかもしれません。(個人的には大好きですが笑)
保身に走るならマニュアル通り放送すれば良いですが、私はしなの7号さんのカレチ精神を継承すべく、「会社からの評価」のためではなく、「鉄道の明日」の為に業務に臨めたら…と思っています。
ブログ更新もう少しで終わってしまうのは残念ですが、最後まで更新を楽しみにしています。
P.S お客さんがたくさん見てる時に限ってノリホ箱に入らず飛んでいくんですよね…笑
風に舞うノリホ
2019/03/14 22:54
風に舞うノリホ様
組織の中で働いている以上、よかれと思って気を利かせたつもりが評価を得るどころか逆の結果になるという事はいろんなところで経験します。現場で仕事をしている者がいちばん顧客のことを知っているものですから、現場の意見を大切にし、視野を広く持った会社こそが顧客にとってもよい会社だと思います。
自らが現場を指導監督できる立場になれなければ、「鉄道の明日」のため一個人ができることは限られます。業務研究会での発言や呼びかけ提案、又は任意の放送研究グループの立ち上げなども視野にいれることが必要でしょう。昔でしたら職場の飲み会で上司に酔った勢いで?訴えかければ、管理者側から制服を着ているときには聞けない本音が聞けたりして、それはそれで非公式会議?として無意味ではなかったと思いましたが、今ではそういう機会もなかなかないでしょう
「ことばは生き物」で、話し手の話し方や聞き手のそのときの心情によって、さらに時代や地域によって伝わる意味が変わってしまうことがよくあります。例えば「適当に〜」という言葉は聞き手には捉える意味が大きく変わってくると思われますし、昨今の「ヤバイ」の使われ方は聞き手の年代によって真逆になります。車内放送もその時代に、その列車に、客層に、時間帯にそれぞれ必要な内容を正しく把握して、聞き手にわかりやすくお伝えする姿勢で臨むのがベストでしょう。
国鉄を退職後、仕事で「法律は生き物」とも言われました。法律も時代とともに常に変わっており、昨日までの常識が施行されたその日から覆されることもあるわけで、日々そんな流れの中で、ベストとなるものは変わっていいと思いますが、変わっていけないのは、貴殿の「鉄道の明日の為に業務に臨めたら…」というスピリットだと思います。
しなの7号
2019/03/15 10:58

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