この年は高山本線全線開通60周年で、これを記念して高山~飛騨古川間では蒸気機関車が運転されました。
12月3日から試運転が開始され、この日は試運転最終日でした。
試運転下り1本目 上枝~飛騨国府
試運転上り1本目 飛騨古川~飛騨国府上り列車は逆向きでした。しかし高山~飛騨古川間は全体に飛騨古川方に向けて下り勾配ですから、ブラスト音と煙は、断然上り列車のほうが出ます。
試運転下り2本目 上枝~飛騨国府気温が低いので少しでも吹かしていれば白煙はでますが、煙の流れからも速度が出ていることがうかがえます。
試運転下り3本目 上枝~飛騨国府下り1本目を撮影した鉄橋のカーブ内側からです。運転区間が短いので、この鉄橋付近が一番の撮影ポイントでしたが、下り列車に対して下り勾配です。それでも、あらかじめ鉄橋の手前に速度を落としておいて力行してくれるというサービスでした。
この記事へのコメント
やすたろう
この高山線イベントについては、ひとつとても気になることがありました。
高山線でSLが走行するなど珍しいことですので、鉄ではない知人も走行を見物されていました。
近年スハフ12が編成前後両側に付いていることが多いようですが、その冷暖房電源エンジン音が耳に付いたようです。
彼曰く「SLが走るというので見に行ったのだが、ディーゼルが後ろから押して走っただけだったのでインチキだった。」と。
鉄ではない一般の方々にはそう思われているのだなということが残念でありました。
しなの7号
スハフの発電エンジンの音は、SL末期でも耳障りな雑音とされ、そもそも12系客車自体が古いSLに似合わないと嫌われたものですが、一般の見学者には、客車によって推進運転しているように思われてもしかたないかもしれないですね。SL銀河のようにほんとうにキハがSLをアシストするような時代になるとは思いませんでしたし、オリジナルの12系には国鉄の生きた化石みたいな価値を感じます。