この年は高山本線全線開通60周年で、これを記念して高山~飛騨古川間では蒸気機関車(C56 160)が運転されました。12月7日の記事で、その試運転の撮影に出かけたことを書きましたが、12月9日から5日間が営業運転日(毎日2往復で12系客車使用)となっていて、12月13日はその最終日でした。
この日だけは通常の2往復の12系客車による「SL飛騨路1・3号」(折返し「2・4号」)の運転前に、旧形客車(オハフ46)2両編成の「SL飛騨路61号」(折返し「60号」)1往復が走りました。このSL飛騨路61~60号は、時刻表に「車内暖房が入りません」の注釈付きでした。旧形客車には蒸気暖房が標準装備されていますが、旧国鉄からトロッコファミリー号に使用する目的でJR東海に編入された客車でしたから、冬季に蒸気暖房を使用する想定ではなく、運行時間わずか20分程度の1往復だけのために蒸気暖房の整備を省略したということだったのでしょうか?
SL飛騨路1号
SL飛騨路3号
◆以上3枚とも上枝~飛騨国府で撮影
この記事へのコメント
3RT生
新型コロナを始めとした日常の困難を忘れて昭和の時代を思い出させていただける連日の連載、ありがとうございます。。今年もあと少しですが、大晦日まで毎日楽しみにしています。
しなの7号
蒸機はやっぱり冬ですね。あと少しで完結できそうですが、このシリーズを振り返りますと1973年の画像を使用した頻度がダントツで、蒸機を求めて九州へ行った「あの年」が特別な年だったことを改めて認識した次第です。